USB メモリでWindowsシステムを救出するためのコンプリートガイド
Windowsに問題が起きるとき、取り返しの付かない状態になってしまうこともたまにあります。Windowsからシステムを救出することもかなり難し
い場合も。今日は問題が起きてしまったWindows設定からUSBドライブを使ってフリースペース作成、ウイルス削除、パスワードの救出などをする方法
をご紹介します!
Windowsデスクトップが全く起動しない場合、または起動させた後に何の作業も出来ない場合、live UbuntuシステムをUSBサムドライブまたはCDから起動させることによってシステムの救出、ファイルの復元などが奇跡的な作業が可能となる場合があ ります。今回カバーするのは下記の内容:
- Linuxベースのアンチウイルスアプリを使ってウイルスを削除
- ファイルを復元し、同じサムドライブやDropboxなどのウェブストレージ別のUSBドライブへ保存。
- ログインパスワードを忘れてしまった、または他の誰かによって変更されてしまった場合のログインパスワードの変更。
- デュアルブートをしている場合で空きスペースが必要な場合などのハードディスクのデータ内容解析、パーティションのサイズ変更。
必要なもの
空のUSBドライブ: サムドライブ、フラッシュドライブ、USBスティックなどとも呼ばれるメモリデバイス。最低でも1GB以上あるものが必要です。ファイルの復元を行いたい 場合、別のUSBドライブ、空のCDまたはDVD、オンラインバックアップサービスなどが必要となります。Ubuntuをインストールするドライブは起動 可能にする際にクリアされてしまうので、空の状態にしておいて下さい。Ubuntuなどのシステムをインストールせずに起動する場合、USBドライブを使うと手っ取り早いのですが、USBドライブがない場合、または ファイルのバックアップ用にUSBドライブの容量が必要な場合、CD-Rを使ってLive CDを作成することで代用できます。この方法で試したい方はUSBドライブの設定方法セクションを飛ばし、起動して開始のセクションへ進んで下さい。
使用可能なWindowsパソコン+それなりのネット環境:700MBのファイルをダウンロードし、USBスティック にインストールする必要があり、それを作動させるためにはさらに4.3MBのアプリケーションも必要となります。ただしこのアプリケーションはインストー ル不要なので、友人などのパソコンを使っている場合でも簡単に削除することが可能です。Alternate: Mac options: Mac用オプション:MacからUbuntu USBスティックを作成することも可能ですが、やり方がやや複雑でコンピュータにダ メージを与えてしまうかも知れないターミナルコマンドと管理者権限でのアクセスが必要となります。このリスクを回避したい方はMacからlive CDを作成する方法の方がシンプルで安全です。
Live CDまたはUSBスティックの作成
ネット環境のあるWindowsパソコンを起動させ、ブラウザを起動、UNetbootinのホームページを 開いて下さい。上部にあるWindowsアイコンをクリックし、UNetbootinの最新版をダウンロード。ダイレクトリンクはこ ちら。ファイル(unetbootin-windows-latest.exe)のダウンロードが終わったら、ダブルクリックします。 Windowsからこのファイルを実行するかどうかの確認がある場合、OKをクリックしてください。下記のスクリーンショットのUNetbootinが起 動するはずです。:
UNetbootinはUbuntu CDイメージをダウンロードし、USBサムドライブ用に変換させ、そのドライブを見つけだし、イメージをそこからインストールする、というプロセスを自動 化してくれます。途中で誤って違うドライブを消してしまう、などの心配もなくなります。ですが、UNetbootinを起動する際にはシ ステムレスキューに使うサムドライブ以外の他のUSBドライブが接続されていないことを確認して下さい。
USBスティックを接続したら次へと進みます。上部にあるDistributionカテゴリのドロップダウンメニューをクリックし、メニューをスク ロールし、Ubuntuを選択。メニューの右側にダウンロードしたいUbuntuのバージョンを選択するセクションがあるので、10.04 用Daily Buildオプションの一つ上にある最新版(最も数値の高いもの)のデスクトップ版を選択します(2010年4月1日現 在では9.10 Desktopが最新版です)。
この時にDaily Buildを選択すると必要な機能がなかったり、やり方が変わってしまったりするので、これは選択しないで下さい。ディストリビュー ションとバージョンを選択し、USBドライブを確認し、OKをクリックするとUNetbootinはダウンロードを開始します。
またBitTorrentを使用してのダウンロードも可能です。BitTorrent慣れしている人であれば、こちらの方法でも問題ないです。 Ubuntuのサーバに負担をかけることもなく恐らくダウンロードも速く終わるはずです。オフィシャルTorrentからデスクトップISOファイルをダウンロードし、「Disk Image」の横にあるラジオボタンを選択し、そのオプションの右にある"..."/ブラウズボタンをクリックし、ダウンロード終了時にISOファイルを ポイントするようにし、UNetbootinがISOファイルを使うように設定します。
OKをクリックし、UNetbootinによるUSBドライブの設定が終了したら、もう一度どのドライブをトランスフォームされるのかを確認しま す。UNetbootinのウィンドウの下部にある「Drive:」の右の部分にどのドライブをフォーマットするのかが表示されています。この時にスター トメニューをクリックし右側にあるメニューのコンピュータをクリックし、USBドライブに付与されているドライブ名とUNetbootinが使用するドラ イブ名は一致しているはずです。このドライブ名が一致していることが確認出来たら、UNetbootinに戻り、OKをクリック。
またUsbuntu Live Creatorを使って作成することも可能です。UsbuntuはUSB作成用に作られたツールで、永続性のあるストレージを持つUSBディスクを作成することが可能です。つまり次回起動した時に システムから使えるファイルをキープさせることが出来るので、バックアップロケーションとして大容量のUSBドライブを使うことが出来るようになります。 9割くらいの確率でUNetbootinはエラーなしで作動しますが、エラーが発生してしまった場合、ダウンロードするための接続が出来ないか、ダウン ロードしたファイルが壊れているか、USBドライブの起動/フォーマットに問題があるか、のいずれかである可能性が高いです。
過去にLinux+USB関連の記事でUSBスティックの起動問題の修正方法についてふれているので、もしエラーが発生してしまった場合、こちらの記事(英語)も読んでみて下さい。それ以外の問題で発生するエラーの場合、エラーメッセージのテキス トをGoogle検索してみて下さい。終了したら、システムを再起動するようにUNetbootinからメッセージが表示されますが、救出したいのはこの パソコンではなく、起動しないパソコンの方なので、再起動は不要です。
Ubuntuの起動/設定
UNetbootingのUSBフォーマットが上手くいったら、USBスティック(またはCD-R)をパソコンから抜き取り、起動しないパソコンへ 挿入し、起動します。上手く行けば起動可能なUSBデバイスをシステムが自動的に検出し、読み込みが開始され、昔のパソコンのような画面が表示され、デ フォルトで起動したいかどうかを聞いてくるので、エンターキーを押し、Ubuntuデスクトップを起動させます。
デバイスの検出がされず、システムがWindowsに入ろうとする場合、BIOS設定からUSB起動が有効になっているかどうか、 または起動オプションとしてUSBがハードドライブより優先順位が上になっているかどうかを確認します。
パソコンが起動する際にF2、またはDeleteキーなどのボタンを押すとシステム設定、BIOS などの画面に入れます、という内容のテキストが画面に表示されるはずです。そのテキストに従って指定されたキーを押し、メニューを辿っていき、ハードドラ イブよりも先にUSBを検出するようにパソコンの設定変更してみて下さい。
変更後、Ubuntuデスクトップが起動するはず。Ubuntuデスクトップにはアイコンが1〜2個、ツールバーが2つ表示されるはずです。 Ubuntuが無事立ち上がったら、修復に必要となるプログラムやファイルのダウンロードができるようにUbuntuのインターネットの接続設定を行いま す。ケーブルを使って接続を行う場合、パソコンにケーブルが接続されていることを確認して下さい。ワイヤレスネットワークを使う場合、右上の角にある放送 タワーのようなアイコンをクリックして下さい。
Wi-Fiネットワークを選択し、パスワードがかかってる場合はパスワードを入力し、システム接続を確認します。ネットワーク名が表示されない設定になっ ている場合、それにアクセスするためのオプションを選択します。
次にソフトウェア/コピーライトの観点から見てフリーではないアプリケーションのダウンロードをUbuntuが行うことを許可する設定を行います。多少面 倒くさいですが、必要な手順なので行って下さい。左上の隅にあるシステムメニューをクリックし、Administrationセクションから Software Sourcesオプションをクリック。
最初のタブに全てのオプションが表示され、Software Sourcesにはチェックが入っていません。ここにチェックを入れ、Closeボタンをクリック。ソースの再読み込みを促すメッセージが表示されるの で、再読み込みを行います。これで今回必要となるアプリケーションを含む多くのアプリケーションへのアクセスが可能となります。これでバックアップ、スキャン、空きスペースの作成、Windowsインストールのリサイズを行う準備が完了です。
実際の修復作業
ファイルの救出/バックアップ:過去に紹介したひどいことになってしまったパソコンを修復する方法(英語)の記事でもUbuntuを使ってWindows ファイルの救出を行う、という概念について説明したことがありますが、基本的なやり方は今回も同じです。
Liveシステムとして起動したUbuntuのPlacesメニューからWindowsのパーティションリストを表示させます。アクセスしたいドラ イブをクリックするとプログラムファイル、Windows、ユーザなど見慣れたWindowsファイルが表示されます。USBドライブを挿入、または空の CDやDVDを入れ、ドラッグアンドドロップでこれらのファイルのバックアップを取ります。ディスクに焼く場合は最後にBurn to Discボタンをクリックするのをお忘れなく。
Dropboxのようなオンラインサービ スを使う場合、ネットの接続がかなり速くない限り、アップロードにはかなりの時間がかかってしまうので、この方法を使う場合で、バックアップしたいファイ ルの量が多い場合には注意して下さい。
Ubuntuに組み込まれているFirefoxブラウザを使って、Dropboxのウェブインターフェースからファイルをアップロードしていきま す。Flashがインストールされていない状態なので、ファイルのアップロードは一つずつしか行えません。一つずつやるのが面倒くさい、という方は Windowsシステムの複数のファイルをマウスで選択し、またはコントロールキーを押しながらフォルダやファイルを選択。ファイルの選定が終わったら選 択しているファイルのいずれかを右クリックし、Compressを選択。
ポップアップされるダイアログボックスの右側にあるファイルタイプセレクターをクリックし、圧縮方法を.tar.gzファイル形式から.zip形式 に変更しデスクトップに保存します。これで保存したいファイルは一つのファイルに圧縮されるので、Dropbox、またはその他のオンラインサイトのベー シックアップローダからこのファイルを選択し、アップロードを行います。
ウイルススキャンおよび修復:UbuntuにはWindowsドライブのウイルス検出用のツールが組み込まれて いません。ですが、インストールすることは可能です。今回はUbuntu のliveセッションなので、インストールと言ってもダウンロードしてUSBドライブに一時的に保存するだけなので、Windowsドライブを直接いじる 必要もなく、スキャンおよび修復のプロセスがウイルスによって邪魔されることもありません。
システムメニューからAdministration>Synaptic Package Managerを選択。右端にあるSearchボタンをクリックし、clamtkと入力し、検索結果の左側にあるボックスをチェックします。これは Linux版の人気フリーウイルススキャナーClam AntiVirus(またはClamAV)です。clamtkはClamAVにグラフィカルフェースを追加してくれます。つまりコマンドライン なしでも使用出来るようにしてくれます。ClamでWindowsウイルスの駆除が出来ない場合もありますが、少なくともウイルスを発見することは出来ま す。ウイルスが発見されたらグーグル検索などで修復方法を調べて行くことが可能になります。clamtkとその全ての"dependencies"をイン ストールすることを選択し、Applyボタンをクリックし、インストールが終了したらSynapticを終了させ、Ubuntuデスクトップの右上の角に あるApplication menuを開きます。System Tools menuを選択するとClamがオプションとして表示されるはずです。最初に起動する場合、署名の更新を適応するかどうかなどを聞いてきますが、 Single User>Quitをクリックし、先へ進みます。
Clamを読み込むと、ファイルまたはディレクトリをスキャンするというオプションが表示されます。Recursiveオプションの左にあるボックスに チェックを入れ、Windowsドライブのサブフォルダも全てスキャンするように設定します。次にDirectoryボタンをクリック。ポップアップされるファイル選択画面から左側のサイドバーにあるWindowsシステムを探し出し、ク リックします。右側のペインに見慣れたWindowsフォルダが表示されたなら、正しい場所を選択していると思って下さい。そこからOpenをクリック し、しばらく待機します。
システムは、しばらくハング状態になるはずです。これはサムドライブから起動しているOSが全力を行使して、Windowsのハードディスクスペー スの全てのスキャンを行い、何がスキャンされるべきなのかを明らかにしようとしているためです。最近のパソコンのスペックであればこのフリーズしたような 状態は数分で終わりますが、20分以上経過しても何も起こらない場合、またはエラーメッセージが表示された場合、もう一度やり直す、または違うアンチウイ ルスアプリを試してみる必要があります。
gHacksブログではAviraなどを奨励しています。上手く動いているようであれば、インスタントラーメンを作って食べるなり、 ビールでも飲むなりしてしばらく時間を潰していて下さい。繰り返すようですが、全てのウイルスの削除/隔離をアンチウイルスツールが行えるわけではないで す。しかし、少なくともウイルスの名前などは判明するので対処法をグーグル検索などして手動で修復する必要があるかも知れません。
Windowsパスワードの変更/取消: ウイルススキャン用にClamをインストールしたのと同じ手順でオープンソースユティリティchntpw(Change NT Passwordの略)をインストールすれば、忘れてしまったWindowsパスワードをクリアすることが可能です。Synapticからchntpwを 検索し、インストールしたら左手にあるメニューからPlacesメニューを開き、SAMファイルが保存されているWindows\System32 \configへと進みます。シフトキーを押しながらconfigフォルダのどこかを右クリックし、Open Terminal Hereを選択します。そのターミナルから下記のコマンドを入力し、管理者パスワードを変更します。:sudo chntpw SAM
管理者ではなく例えば、Samanthaのパスワードを変更したい場合は下記のように入力します。:
sudo chntpw -u Samantha SAM
他にもいくつか入力可能なオプションが表示されますが、パスワードをクリアし、Windowsに戻ってから変更する、というのが一番無難なやり方で す。XPとVistaに対して動く、ということでしたが、Windows 7でテストしてみたところちゃんとパスワードはクリアされていました。
パーティションの圧縮または新規作成:Live UbuntuシステムからSystem menu、Administration opeion、「Partition Editor」をクリックすれば使えるGPartedの詳しい使い方はGinaによる記事を参考にしてもらうと良いかと思います。また同じようなLive CDを使って出来るWindows 7とXP/Vistaのデュアルブートの記事も興味ある方はどうぞ。何がどうなっているのか分からない状態で作業するのはオススメしませんが、 GPartedを使えば大抵のことは出来てしまうはずです。
ハードディスクをビジュアライズして掃除:Applicationsの下にあるAccesories menuの中に「Disk Usage Analyzer」というのがあるのですが、これはWindowsドライブのスペースを見える化してくれる便利なプログラム。ちなみにこのプログラム、 DVDのリッピングに立て続けに失敗したことが原因でほぼ使えないような状態にまで陥ってしまったWindows 7マシンの掃除用に最近使ったばかりです。Windowsインストレーションで使うには真ん中の列にある「directoryボタン」をクリックし、ポップアップされるブラウザの左カラムに あるWindows drive/partitionをクリックし、Openボタンをクリックします。数分後にスパイラルチャート、ネストリストが表示され、何がどのくらいの スペースを取っているかが一目で分かる仕組みになっています。フォルダやファイルを右クリックすればファイルブラウザで開くことが出来ます。また直接削除 することも可能。Windowsおよびプログラムファイル関連を間違って削除してしまわないように注意が必要ですが、不要なファイルを削除していくには便 利なツールです。
それが全て終了したなら右上の角にあるubuntuユーザメニューからシステムをシャットダウンして終了です。このやり方ならわざわざファイルを削 除したり変更したりしない限り、システムを間違っていじってしまうことはありません。USBドライブを取り外して再起動をかけると、修復されたシステムが 立ち上がるはずです。
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